大迫勇也、今季の活躍を振り返る。「ケガがなければもっと得点できた」 (4ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by Getty Images

 自己主張の強い欧州の選手たちである。言い返したりしても不思議はないのだが、大迫のパスに反応していれば大きなチャンスになっていたことは明らか。大迫に叱責を受けたチームメイトはただ頷くしかなかった。
 
 ケルンでの3シーズン目を終え、いよいよ来季はロシアW杯を控えた重要な1年になる。前回ブラジルW杯の半年前、大迫は「W杯に出るためには自分はこのままじゃダメだ」という決意を胸に、ドイツ2部への挑戦を決めた。大迫はW杯までの1年で何を求めていくのだろうか。
 
「やっぱり目に見える結果ですよね。毎年ゴール数も増やさないといけないと思うし、来年は今年以上の成績を残すようにしないといけない。ケルンでしっかりと結果を残すことができれば成長できていると思うし、前回ほど、環境を変えたい願望はないかな。徐々にですけど、ここで成長できている実感はありますし、移籍するにしても、まずはもっとインパクトを残す数字を出さないと。まだ自分の中でそこに全然達していないから、これじゃ移籍はあまりできないかなって」
 
 4年前のように、何かを劇的に変えなければならないという焦りはない。ドイツで揉まれ、日々、よりよいパフォーマンスを求めることで成長できている実感もある。

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