連続スタメン&初ゴールでハッスル中。香川真司の何が変わったのか (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 代表戦が終わったばかりだが、4月も過密日程が続く。単に試合数が多いというだけでなく、リーグ戦では来季のCL出場権争いが激しくなり、ドイツ杯は準決勝、CLも準々決勝と、シーズン終盤特有の厳しい試合が続く。その中でいかにパフォーマンスを発揮するかという問いに対して、「要所要所でがんばる」という結論にたどり着いた。

 81分の得点シーンはいい例かもしれない。ドルトムント陣内からのクリアボールを相手DFが処理しそこねたところを、左サイドでオーバメヤンが奪い、そのままゴール前まで突破。オーバメヤンの動きを見た香川はゴール前に走り込み、クロスに右足で合わせた。

「あそこで取り切れるというのはオバ(オーバメヤン)のよさですし、後半ああいう展開になってくると突き放せるので助かる。ラッキーなゴールでしたけど、(自分は)チャンスだったので、うまくいいところに入れたし、すばらしいボールが来たのであとは流し込むだけでした」

 やはり香川は途中交代で結果を出せる選手ではなく、毎試合、先発してこそよさが出る選手なのだろう。このところの好調の要因をこうも話す。

「慣れはすごくあると思う。出続けることで周りとの連係もそうですし、自分自身のコンディション、流れがポジティブに働いてきてると思う。心の余裕を含めて、試合にうまく入れていると思うので、その余裕はとても大きいのかなと思います。今の状況でやっていれば、(結果は)遅かれ早かれついてくるものだと思うので、あとはこれを継続する。今はすごくいい状態だと思っています」

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