レスターを蘇らせた岡崎慎司の雑草魂。次は日本代表を救えるか (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 それでも日本代表FWは決してあきらめなかった。チームの状況を把握しながら、自分にできること、アピールポイントを正確に掴む。そして同時に、自身の課題を見つめ直すことを忘れなかった。たとえば、出番のなかったエバートンとのFAカップ3回戦(1月7日)では、次のように語っていた。

「このチームにおける自分の役割はほぼ決まっている。『自分のやることは決まっているな』って感じで。でも、その役割(献身的な動きやハードワーク)を果たさないと。まずはそこからだと思いますよね。まずはチームと監督がやりたいことをぜんぶ体現し、そのなかでプラスアルファ、個人のところでゴールだったり、キープ、ドリブル、パスだったり(でアピールしていく)。そういうところでチャレンジしていけたらなと思います。焦っても仕方ない。今は我慢が必要かなと思いますね」

 また、プレミアリーグ第24節のマンチェスター・ユナイテッド戦(2月5日)でも、自身の課題を真正面から受け止めていた。

「自分の課題が、すごく出ているなって思いますね。チームが苦しい状況になったとき、自分で何も(アクションを)起こせない。結局、リンクプレーだったり、守備でしか活躍できない。敵のマークをはがしたり、タメを作って(MFリヤド・)マフレズをフリーにしてあげるとか、そういうことができれば、僕ももう1歩前へ進めると思う。だから、ただただ情けないなって」

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