イタリア記者が解明。「誰が本田圭佑の
シアトル移籍をストップしたか」 (3ページ目)
そこでモンテッラは、これまでほぼ忘れ去られた存在だったアンドレア・ポーリなどを使い始めている。しかし、シーズンの目標であるヨーロッパリーグ出場権を手に入れるには(かなり遠くなってきているが、まだ不可能ではない)、できるだけ選手の数を減らしたくはない。
特に本田のように多くのポジションをカバーでき、プロとして誠実にプレーしてくれる選手は貴重である。モンテッラはそのことをガッリアーニに告げ、そして、それがみなさんもご存知のガッリアーニによる今回の発言につながった。
「契約が満了するまで本田はどこにもいかない」
ガッリアーニはテレビカメラの前でそう断言した。ただ、この発言は疲弊しているミランの財政にはあまり優しくはなかった。いまだ中国側から金が入ってきていない現在、本田の残留は、彼の今後4カ月分の給料を払い続けることを意味する。本田はかなり好条件の契約をしているから、はした金ではない。
しかし同時にモンテッラの主張ももっともである。もし中盤であと1人ケガをしたり、もしくは出場停止にでもなったら、本田を予定より早く手放したことを必ずや周囲から責められるはずである。
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