ケルン大迫勇也、同点弾アシスト。FW+中盤役もこなし絶大な信頼感 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「中盤にパスを出す人がいなかったので。相手のセンターバックは引くとついてこないし、裏は空いてるし、という感じだったから、すごくチャンスだと思いました。裏ばかり狙いすぎた感はありますけど」
 
 キックオフの直後、ケルンは相手左サイドの突破を許し、あっという間に失点するところから試合は始まった。シャルケがペースを握りながら進む中、ケルンは大迫のアシストで前半43分に同点とする。最終ラインからの縦パスを、ハーフウェーラインを超えたあたりで受けた大迫は、相手のチェックを跳ね返しながらトラップ、ゴール前に走るモデストを確認してパスを通した。モデストはエリア外から豪快に右足を振り抜き、ネットを揺らした。

「ちょっと下がりながら一回起点を作れれば、あとは相手の守備が薄いってことはミーティングの時から話していたので。その狙いが少しは形として出せたかなと思います。モデストがうまく決めてくれた。アシストはおまけ」

 そう謙遜しながらも、大迫らしい強さとセンスを感じさせるプレーだった。ちなみにドイツでツヴァイカンプフと呼ばれる1対1の勝負に勝った数は17回と、両チームでダントツのトップ。いかに体を張り、起点として機能していたかがわかる数字だ。

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