ケルン大迫勇也、同点弾アシスト。FW+中盤役もこなし絶大な信頼感

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ブンデスリーガ第21節、ケルン対シャルケの一戦は1-1のドローに終わった。

「2トップでプレーしたい」「得点を取る楽しみこそがサッカーの楽しみ」と、常々話しているケルンの大迫勇也。だが、チーム事情により思った通りのポジションでプレーできないことも多い。

シャルケ戦に先発フル出場した大迫勇也シャルケ戦に先発フル出場した大迫勇也 昨季や今季の前半戦は2列目に入ることもしばしばで、第18節のダルムシュタット戦では、2得点を挙げながら、試合終盤はボランチでプレーした。また前節フライブルク戦でも、マルコ・ヘーガーが負傷したため、前半途中からボランチに。「ボランチで勝負するつもりはないので出来は気にしない」と言いながら、高い適応力でそつなくやりきった。

「フォワードをやりたいだろうが、ちょっと我慢してくれ」

 ペーター・シュテーガー監督は大迫がストライカーであることを理解しつつも、その器用さをつい頼ってしまうようだ。

 シャルケ戦、大迫勇也はアントニー・モデストとの2トップでフル出場した。

 ただし、ケルンは活躍を期待されたレオナルド・ビッテンクールが先週のヴォルフスブルク戦で左太ももを故障。復帰まで6週間と言われている。後半戦から新加入のクリスティアン・クレメンスも先発に定着とはいかず、中盤が手薄な状態が続いている。となると、大迫は自然と下がり気味になり、2トップというよりも、トップ下、2列目のようなプレーが多くなる。この試合でも、チャンスを作るべく相手の裏へ多くのパスを供給した。

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