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岡崎慎司を零封。「キャプテン」吉田麻也の
リーダーシップが光り輝く (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 そして12月に入ると、かねてより取り沙汰されていたフォンテの移籍話が再燃。移籍交渉が本格化していくのと並行して、吉田の出番は確実に増えていった。1月22日のレスター戦まで6試合連続で先発を任されていたのは、シーズン前半戦で足場をしっかり固め、クロード・ピュエル監督の信頼を高めていたからに他ならない。

 こうして迎えたレスター戦──。岡崎との日本人対決で、眩しい輝きを放ったのは吉田のほうだった。堅牢な守備で最終ラインを支え、3-0の完封勝利に大きく貢献したのである。

 試合のなかで吉田が心がけていたのは、「まず守備で安定したパフォーマンスをすること」。レスターの2トップを務めるFWジェイミー・バーディーとFWデマライ・グレイの動きを注視しながら、セーフティ・ファーストのプレーで敵の攻撃を摘み取っていった。

 速さのあるグレイが突破を試みれば、安易に飛び込まずドリブルのコースを切る。敵のロングスローを打点の高いヘディングで跳ね返せば、素早いカバーリングでウィンガーのMFマーク・オルブライトンの突破をブロックした。インターセプトできるときは前へ、危ないと感じれば後退し、CBとしての職務を完璧にこなした。

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