本田圭佑の移籍先はやはりアメリカ?ミランでの試合出場は絶望的に

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2016~2017(19)

 ミラン対ナポリ戦でも本田圭佑の出番は巡ってこなかった。しかし彼の名前は相変わらずミラネッロでも新聞でも、そして土曜の夜のサン・シーロでも聞くことができる。

ナポリ戦の敗戦をベンチで見届ける本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)ナポリ戦の敗戦をベンチで見届ける本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) ミランの監督、ヴィンチェンツォ・モンテッラは、ナポリ戦の前日の記者会見で、新たにエバートンから加入するジェラール・デウロフェウの使い方について聞かれると、こう答えた。右サイドアタックでスソと交代させて使う――つまり本田と完全にかぶることになる。

 スソは今のミランのキープレーヤーで、チームへの貢献度も1、2を争う。決して外すことのできない存在だ。だからこそ本田はこれまでほとんどプレーできなかったのだが、そこにまた、まるで同じポジションの選手が来たら......これまで以上にプレーする可能性は低くなってしまうのは明らか。だからこそ、本田の1月中の移籍の噂が、新聞やテレビでまた取り沙汰されるようになってきたのだ。

 数週間前までは、ミランとの契約が満了となる6月まで、このままチームに残るというのが一番確実な線と思われていた。しかし今、最も可能性が高いのはアメリカのMLSへの移籍である。

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