本田圭佑の真意は? ミランの本拠地で浮上した「1月移籍あるぞ」説 (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ここ数年と比べて、今シーズンのミランが一番異なる点は、選手のメンタリティーだろう。リーグ戦、スーパーカップ、コッパイタリア、すべてを合わせて、ミランはここまで5度ほど、負け試合で追いついている(ミラン対サッスオーロ、ミラン対クロトーネ、ユベントス対ミラン、ミラン対トリノ、トリノ対ミラン)。このうち3試合で勝利しているのだ。

 この他にも、試合途中で一度同点に追いつかれたものの、最終的には勝利を手に入れたエンポリ戦とパレルモ戦があり、このチームの精神力の強さは際立っている。いまやモンテッラ・ミランのトレードマークと言えるだろう。

 特に今回のトリノ戦は、途中までは2-0とリードされ、敗戦はほぼ決定といった感じだった。それなのにまた主導権を取り戻したのは、ミランがビッグチームのメンタリティーを持っている何よりの証拠である。精神力の強さは、プレーの質も引き上げた。すべて監督とスタッフたちの偉大な仕事のなせるわざである。

 試合後、モンテッラは選手たちの働きをこうコメントした。

「前半の立ち上がりは、敵を相手陣内に封じ込めることができていたが、その後トリノにカウンターを許してしまった。ミランのプレーのクオリティは悪くなかったが、"汚い"ゴールを決められてしまった。トリノは優秀だった。今回はやっと及第点という試合だったが、これではダメだ。もっともっと力を出していかなければならない。とにかく前半の終了間際にはゴールを決めてもおかしくない状況だった。

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