ヘルタ原口元気、今季初の出番なし。「これじゃ外される」と思った理由 (5ページ目)
だが、ゴールは生まれず、焦りだけが募った。
「焦りもあるし、『やらなきゃいけない』という思いからか、シーズン最初の方のような落ち着きはなくなってしまった」
以前、原口は自身をこう分析していた。ゴール前以外では落ち着いてプレーできているが、ゴール前での落ち着きがないからゴールが奪えない、と。だが、得点への焦りがそれ以外の部分での落ち着きをも奪ってしまった。序盤戦は出場機会に恵まれなかったソロモン・カルーがぽんぽんと結果を残して、攻撃的なポジションを1つ奪ってしまったこともそれを助長させた。
だが、「ここで集中力とモチベーションを切らさないこと。逆に年内の残り2試合に向けてこの悔しさをぶつけたい」と原口は前を向く。
これまでにも試合に出られないことはあった。そんな時にどう振る舞い、どう行動すればいいかは分かっている。多くを語る必要はない。サッカー選手なのだから、その悔しい想いはピッチの上で表現すればいい。まずはその場所に立つために原口はもがいている。
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