岡崎慎司、ゴール奪取もチームを憂慮。「昨季は...の考えを捨てないと」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 そして、周りの選手も岡崎の動き出しを注視するようになった。ニアサイドにボールが来ると信じて飛び込んだ岡崎と、日本代表FWのランにピタリと合わせたグレイ。両者の呼吸がひとつに重なったことでゴールが生まれた。岡崎も、「ちょっと掴めたかなと思います」と手応えを口にした。

 とはいえ、肝心のチームの成績がおぼつかない。最下位のサンダーランドに敗れ、直近5試合で勝利がない(3敗2分)。順位表を見ても、降格圏まで2ポイント差の15位に落ちた。しかも、昨季躍進の立役者だったバーディーとMFリヤド・マフレズも、好調時にはほど遠いパフォーマンスに終始している。

「『前ならもっとこうやれていた』とか、みんなもよく言うんですけど、そういう話が出る時点で、まだまだ自分たちの足もとが見えていないと思うんです。もちろん、みんなで話し合うことは悪いことじゃない。チームもまとまってきています。その意味でも、本当にここからが勝負だと思う。

 昨季は......本当に全員がフィットしていて、バーディーやリヤド(・マフレズ)が打ったシュートが奇跡的に入っちゃうとか、PKをいいタイミングで取るとか、すべてのサポーターが俺らのことを応援してくれたりとか。すべてがうまくいったから、奇跡が起きたのかなと。だから、昨季のことは忘れて......。

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