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敵スタッフも「乾貴士はいい選手だな」。
2試合連続アシストで高評価

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Getty Images

 12月4日、サン・マメスで行なわれたアスレティック・ビルバオ対エイバルのバスクダービーは、3対1とホームチームが勝利した。日本人MF乾貴士は6試合連続で先発出場を果たし、前節ベティス戦に続くアシストを決めている(結果は3-1でビルバオの勝利)。

ビルバオ戦に先発、エンリヒのゴールをアシストした乾貴士ビルバオ戦に先発、エンリヒのゴールをアシストした乾貴士「あれを決められていたらヤバかった。乾はいい選手だな。バスク語がしゃべれたら話してほしいね」

 ミックスゾーンの準備をしていたアスレティック・ビルバオのスタッフが振り返ったのは82分のシーンのこと。エイバルのカウンターは、中央のルベン・ペーニャから左サイドの乾へボールが渡る。決めれば2-2の同点と、試合の分かれ目となる場面。だがニアを抜こうとした乾のシュートはGKケパの素速い反応に阻まれた。

「決めないとダメですね。ほんとに......」

 ミックスゾーンに現れた乾にシュートシーンを振り返ってもらうと、いつものように反省の弁がこぼれた。

「本当はファーを狙おうと思ったんだけど、相手が来ているのがわかって見えてしまったから、ニアしかないと思って狙いました。なぜか、ああいう時こそ相手の動きが見えちゃうんですよね。見えなかったらそのままファーを狙って足に当たったりして入ったりするかもしれなかった。まあ、結果論ですけど......」

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