ヘーレンフェーン小林祐希「オランダで愛されている理由」を自ら語る (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • ルート・フースト●写真 photo by Ruud Voest

 自分にはメンタル、脳、栄養、ドクターといった分野が足りてなかったので、5月の終わりにちょっと相談しました。それで、やるなら徹底的にやりましょうということで、俺のチームができました。今は本当に楽しいよ!

 以前の俺は、「根拠のない自信」だったけれど、今の俺の自信には、「根拠がある」。それがわかっているから、自信が崩れない。

―― その自信を説明してもらえますか?

小林 取り組んでいることのレベルが、普通の人と違うから。世界一になるためのプログラムを作って、自分でこなしている。サッカー以外の勉強もそう。日本や世界の経済、世界の情勢を知ることも必要なんです。だって、(世界で戦う選手は)違う文化のなかで生きていかないといけないんだから。サッカー以外のところで自分のメンタルを安定させるために、そしていろんな国の違った文化の人としゃべるためにも、世界がどうなっているのかを知っておくのは大事なことです。

 脳のことも勉強しました。(インタビュアーに)自分の左脳と右脳、どっちを使っているか知らないでしょう? 俺は右脳を80%から90%使ってしゃべっている。俺は感覚を大事にするタイプであることをもちゃんと調べました。今も感覚でしゃべっている。小さいころから座って勉強するのは苦手だったけれど、外に出て感じたこととか、映画の感想文とかなら、ブワーッて書けましたから。

 食事、脳、メンタル、プレー......。全部、自分で積み上げている自信があるから、自信に根拠がついてきました。今の俺には、1本の太い幹があるんですよ。

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