ラニエリも「岡崎の必要性」に気がついた。連続スタメンでシンジ絶賛 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

「昨季のような『バーディーに行ってくれ』という形ができていたと思う。前線に抜け出したバーディーにボールをキープしてもらい、自分が遅れてゴール前へ入るパターンが多かった。(リターンパスをもらって)ワンチャンスを決めるっていうのが、今の課題、ポイントかなって感じですね」

 守備重視だったことから、岡崎が放ったシュートは前半33分の1本のみ。「ちょっと(クロスボールが)高かった。もうちょっと背が高かったり、ジャンプ力があったら、確実に決めていたと思います」と岡崎が唇を噛んだように、速いクロスを頭で合わせたシュートは枠を捉えきれなかった。

 しかし、中盤と最前線をつなぐリンクマンの役目をこなし、特に守備面で安定感をもたらした功績は大きい。事実、地元紙『レスター・マーキュリー』が「チームにとって重要な選手」と評すれば、クラウディオ・ラニエリ監督も「チームはシンジと(MFエンゴロ・)カンテというふたりの偉大な選手を欠いていた」とし、岡崎を起用しなかったことで存在の大きさに気がついたと述べた。たしかに岡崎が先発に復帰してから、レスターは昨季のプレースタイル、躍動感とダイナミズムを取り戻しつつある。

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