さらばグアルディオラの呪縛。新生バイエルンが6発大勝スタート (3ページ目)
相手の隙をついたロングボールもレバンドフスキの個人技も、昨季はあまり見られなかったものだ。ある意味で新生バイエルンの象徴的な得点により、あっという間に2-0となった。この時点で勝敗はほぼ決まってしまった。試合開始からわずかに13分のことだった。
「大きな変化は加えず、ダイレクトなプレーを少し求めた」と、アンチェロッティは語っている。明らかに中盤からチャンスと見るやDFの裏をつくロングボールが増え、ゴール前で手数をかけることもなくなった。それでもこの日のボール支配率は71パーセントと圧倒。パス成功率は89パーセントに達した。ツヴァイカンプフ(ハリルホジッチが「デュエル」と呼ぶ1対1の競り合い)でも57パーセントを制しており、あらゆる意味で付け入る隙を与えなかった。
今季もブンデスリーガでの独走を予感させる開幕戦だったことは確かだ。だが、まだこの一戦だけでは、アンチェロッティのサッカーが有効なのか、それともバイエルンが昨季より成熟したということなのか、はたまたブレーメンが極端に弱かったのか、判断がつかないというのが正直なところ。
そして今季のバイエルンにとって重要なのは、ブンデスリーガもさることながら、ペップ時代にたどり着けなかったチャンピオンズリーグのタイトルだ。新監督は4シーズンぶりの悲願を叶えてくれるだろうか。
3 / 3