さらばグアルディオラの呪縛。
新生バイエルンが6発大勝スタート (2ページ目)
新監督アンチェロッティは、3季前のグアルディオラ就任時と違い、独自カラーを打ち出す一助となるような選手を連れてくることはなかった。従来の選手を活用することで、この日の結果を出してみせた。
両監督のスタイルはっきりと違う。「理想は100パーセントのポゼッション」と言ってはばからず、驚きをもたらしたペップのサッカーから、個人のスピードとパワーを重視したシンプルなサッカーへ。変化をひと言でいえばそうなる。
そしてこの転換は、バイエルンの選手たちにとって難しいものではなかったようだ。複雑なポジションチェンジと細かいパスワークで圧倒するスタイルから、手数を少なく縦への意図がはっきりしたサッカーへと、変化は見た目にも明らかだった。
先制点は9分。バイエルンが攻め込んだ状態で、クロスをブレーメンのディフェンダーがクリア。そのボールをシャビ・アロンソがダイレクトのミドルシュートで決めた。ブレーメンは自陣ゴール前に人数をかけていたにもかかわらず、防ぐことができなかった。
その4分後には、中盤でボールを持ったアルトゥーロ・ビダルから、左サイドに高速のスルーパスが通された。ディフェンスラインを抜け出したロベルト・レバンドフスキがこのボールに追いつき、GKの位置を見極めながら頭上を抜き、ゴール右上にシュートを突き刺した。
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