2016.07.25

酒井宏樹の野望。「マルセイユで
絶対に取り戻したいものがある」

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 赤木真二●撮影 photo by Akagi Shinji

■酒井宏樹インタビュー part.2 part.1はこちら>>

 フランスのビッククラブ、オリンピック・マルセイユ(OM)を新天地として選び、これまで以上に厳しい環境に自分の身を置きながら、さらなる成長を求める酒井宏樹。

この新しいチャレンジについては「じっくり1、2年かけて、長いスパンで高い評価を得ていきたい」と言うが、このような冷静な考え方をするようになれた背景には、やはりハノーファーで過ごしたブンデスリーガでの経験があった。
マルセイユでの生活にも慣れつつあるという酒井宏樹
――新天地で新たなシーズンを迎えるにあたって、やはりハノーファー時代の経験は大きいのではないですか? ブンデスリーガでは、初年度こそロンドン五輪で出遅れましたが、2年目以降はコンスタントに出場し、4シーズンの公式戦出場数は100試合を超えました。

「そうですね。苦しいシーズンも経験しましたけど、コンスタントに出場させてもらいました。でも、1年目に”いい失敗”を経験したことで、2年目以降につながったのかな、と思います」

――その”いい失敗”というのは、具体的にはどんなことですか?

「それまで僕は、柏レイソルで常に楽しみながらサッカーをしていたんですが、突然、本当のプロの戦闘集団の中に、ポンと放り込まれた感じでした。『ダメだ、これは考え直さなければ』と、自分のプライドがゼロになりました(笑)」