守備を評価された岡崎慎司。来季は「その考えを絶対に変えてやる!」
チェルシーとのプレミアリーグ最終節が行なわれた「スタンフォード・ブリッジ」。試合終了間際のゴールで1-1の引き分けに持ち込んだレスターの選手たちが一様に笑顔を見せるなか、ただひとり悔しそうな表情を浮かべていたのが、岡崎慎司だった。足取りは重く、両手を腰につけて納得のいかない様子で立ち止まった岡崎に対し、クラウディオ・ラニエリ監督が両手を広げて、「なんでだ?」とのジェスチャーで歩み寄る場面もあった。更衣室に引き上げる際にも怒りに満ちた表情を見せ、悔しさを抱え込んでいるのが、こちらにも伝わってきた。
優勝パレードでファンと喜びを分かち合う岡崎慎司 このチェルシー戦で、岡崎はスタメンから外れた。それまで17試合連続で先発出場を果たし、不動の地位を築いたように思えたが、前節・エバートン戦のスタメンから岡崎とMFマーク・オルブライトンが外れ、代わりに若いMFデマレイ・グレイと、出場停止の解けたMFダニー・ドリンクウォーターが入った。フォーメーションは、従来の4-4-2から4-1-4-1に変更。岡崎は、ベンチから戦況を見守った。
だが、岡崎のいないレスターは、まったくと言っていいほどエンジンがかからなかった。チェルシーのスムーズなパス回しを前に防戦一方で、攻撃を仕掛けても単調で厚みが出ない。すると、見るに見かねたラニエリ監督が、後半開始時から岡崎を起用する。ここからレスターは息を吹き返し、試合後のラニエリ監督も、「後半はパフォーマンスがずっとよくなった」と褒めていた。
1 / 4