ミランCEOも絶賛した本田圭佑の「イタリア人と違うメンタリティー」 (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 しかし、年末にミランが繰り返していたような引き分けに比べれば、チームの出来は別次元である。1月の好調(思い起こせば昨シーズンはこの1月にチームが大きく傾いた)はそのまま続いている。今のミランの調子であれば、今後はもっと多くの勝利を手に入れられるはずだ。まだまだヨーロッパリーグ出場権は射程圏内だし、うまくいけばチャンピオンズリーグも夢ではない。3位のフィオレンティーナとはたったの6ポイント差だ。

 試合後のミハイロヴィッチの記者会見での言葉は、選手たちへのエールでもあった。それからもチームが一体となって目標に向かっていることがわかる。

「まずは選手たちを褒めてやりたい。彼らは最後の最後まで試合を諦めなかった。ただほんの少しの運と、『何が何でも』という気持ちが足りなかっただけだ。この引き分けを嘆く必要はない」

 さてこの試合、本田圭佑は90分間フルにプレーをした。彼の貢献、特に戦術に対する集中力なしにはこの試合は成り立たなかったろう。本田の今シーズンは明らかに新たな段階に入った。レギュラーから外れていた時期も、変わることなく努力を続けてきた結果であろう。水曜日のパレルモ戦でも本田は素晴らしい働きを見せ、ミランCEO、アドリアーノ・ガッリアーニはこう彼を絶賛した。

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