出場わずか4分。香川真司の扱いに、なぜかドイツメディアが大騒ぎ
ドイツ杯準々決勝シュツットガルト対ドルトムント戦は、3-1でドルトムントが勝利を飾った。
シュツットガルト戦の87分、ピッチに入った香川真司 その3日前のヘルタ・ベルリン戦で香川真司がベンチ外になったことは、ドイツメディアから大きな注目を浴びた。試合直後の地元紙ルールナハリヒテンのウェブ版ではトップページを飾り、キッカーのウェブ版でもトーマス・トゥヘル監督と香川の2ショットが掲載された(両者の関係が良好であることを強調したものと思われる)。また翌日のキッカー本誌でも、試合に関するレポートページで掲載されていたのは香川の写真だった。
トゥヘルが「香川との間に何もない」と発言したのは、もしかしたら関係が悪くなったせいでベンチを外れたのではないかという憶測があったからだし、同じく「(フィールドプレーヤーは)16人しか選べない」という発言がわざわざ取りあげられたのは、香川が選ばれないことへの疑問の多さを示すものだった。
面白いのは、一連の報道がすべてドイツメディア発であることだ。通常、日本人選手についての報道は、記者会見やミックスゾーンで日本人記者が聞いたことや、日本での記事が翻訳されて、めぐりめぐってドイツで報道される。そして日本メディアがそれをさらに翻訳して記事にしていくというのがよくあるパターンだ。移籍関連の話題などは、ぐるぐる回ってしまうため、最初の情報がどこなのか、行き着くのにひと苦労する場合もある。
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