初戦はベンチも、山口蛍がハノーファーの力となるときは近い (3ページ目)

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by AFLO

 山口と清武がセレッソでともにプレーしたのは、2010年から、清武がドイツ移籍を果たした2012年夏までの2シーズン半。だが、山口がセレッソで先発に定着したのは2011年シーズン後半からのことで、2人が同じピッチでプレーした期間はおよそ1年に過ぎない。だが、「呼吸が合う」清武とはいつかまた一緒にプレーしたいという気持ちを、山口は、清武の移籍後から持ち続けていたという。

 いち早いオファーと清武の存在。2つの要素が重なったからこそ、山口はハノーファーへの移籍を素早く決めることができた。

 即戦力としての働きを求められるシーズン途中の移籍となったが、現状ではいきなり先発に名を連ねるような状況ではない。

「(シャーフ)監督も来たばかりで、チームにも(残留争いを強いられている)状況がありますし、『そんなに多くを変えられない』と監督からは言われました。自分としても我慢しながらやるしかないと思いますし、いずれ来るチャンスを掴むために、日頃の練習からしっかりやるしかないかなとは思います。シーズンも半分終わっていますし、メンバーもそれなりに固定してやっているところにいきなり自分が来て、チームの状況もあるのでいきなりというのは難しいかなと、自分でも理解しているつもりではいます」

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