岡崎慎司が考える、「戦術・バーディー」とは違った新たな攻撃 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

「岡崎選手は何試合連続ゴールが最長か?」との質問が飛ぶと、「Jリーグで4試合ですかね。比べものにならないですよ。11試合連続なので、『俺が何を語るんだ』という感じ」。すっかり時の人となったバーディーを、同じFWとして絶賛していた。

 一方で、久しぶりに先発のチャンスが与えられた岡崎としては、歯がゆさの残る一戦となった。最大の悔いは、前半ロスタイムに訪れた失点シーン。コーナーキックでマークについていたMFバスティアン・シュバインシュタイガーに力で押し切られ、同点弾となるヘディングシュートを許してしまった。

「自分がタイトに(シュバインシュタイガーの)マークに付き過ぎて、うまくつかまれてしまった。背後に入られて、自分としても『やってしまった』と。セットプレーで自分がマークしていた相手にやられるなんて、思ってもいなかった」

 それでも、「失点をゴールで取り返したかった」と言うように懸命に動いたが、大きなチャンスを作れないまま、60分にFWレオナルド・ウジョアとの交代でピッチを後にした。岡崎のシュート数は0本。チームの全シュート数が7本とチャンスの数は全体的に少なかったものの、それでもやはりFWとしては物足りなさが残った。岡崎も言う。

「レオ(ウジョア)とかは途中から出て2本シュートを打っているのに、自分は60分やってシュートを打っていない。(自分が退いた後半終盤から)自分たちの流れになったということもあるが、やっぱりフォワードとして、シュートを打っていないというのは問題」

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