やっとW杯予選初勝利のアルゼンチン。逆境で反骨精神に火がつく (3ページ目)

  • 三村高之●文 text by Mimura Takayuki photo by Getty Images

 コロンビアのペケルマン監督は、「アルゼンチンは格の違いを見せた。我々は圧力をかけられ大事な場面でボールを失い、自信を持ってプレーできなくなった。彼らは我々のミスを突き、試合を掌握していた」と完敗を認めながら、「良いときもあれば悪いときもある。それがW杯予選。しかもまだ始まったばかりだ。次を見据えてトレーニングを積み、立ち直らなければならない」と強気の姿勢を崩さなかった。

 今節、試合結果とは別に注目を集めたのは、ウルグアイ対チリ戦での2選手の動向だった。コパ・アメリカ準々決勝で、チリのDFハラが、ウルグアイFWカバーニのお尻を指で突いて挑発。怒ったカバーニが手を出して退場となったうえ、2試合の出場停止処分も科せられた。

 因縁の両者の激突に関心が集まったが、口論すらなく、試合後にハラが歩み寄って握手を求め、カバーニがこれに応えて和解が成立。なお、試合はウルグアイが3-0で快勝した。ブラジルも3-0でペルーを下し、首位のエクアドルはベネズエラを3-1で破って4連勝。パラグアイは2-1でボリビアに勝利した。

 前節まで勝ち点2で9位だったアルゼンチンは、勝ち点5で6位に浮上。W杯出場権が得られる4位とは勝ち点2差。メッシらが復帰すれば、この差はすぐに埋められるだろう。第5節、6節は、来年の3月24日、28日に行なわれる。

海外サッカー の記事一覧>

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る