絶好調のハーフナー・マイクをハリルジャパンで見てみたい! (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  photo by AFLO

 今季10試合に出場して得点ランキング5位タイの7得点と、快調にゴールを重ねているハーフナーだが、試合後に笑顔でコメントすることは少ない。「良いゴールだったね」と話を振っても、顔をしかめながら、「いや、勝たなきゃ意味ないです」という答えが返って来るのが常だった。

 フィテッセ時代、器用さを買われて左ウイングやMFにコンバートさせられ、不満を漏らしていたハーフナーは、「チームが勝つためならどこのポジションでもやりたい」とまで言う優等生になっていた。しかし今、デン・ハーグのヘンク・フレーザー監督がハーフナーをセンターフォワード以外のポジションで使うことはない。こと攻撃に関して言えば、 デン・ハーグは194センチのエースに徹底してボールを集める、『戦術・ハーフナー』を採用している。

「みんなが信頼してくれてボールを蹴ってくれます。楔(くさび)を当てるときもそう。みんな、最初に自分のところを探してくれるんで、信頼されている感じがあります。スタッフからも信頼されていますし、それを本当に肌で感じています。だから、チームのために結果を残せるように頑張りたい」

 この男の魅力はこうした謙虚な言葉と、ふてぶてしい言葉のギャップにある。フェイエノールト相手に奮闘したことを振り返り、ハーフナーは次のようなことを言い放った。

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