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絶好調のハーフナー・マイクをハリルジャパンで見てみたい!

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  photo by AFLO

 今季のオランダリーグ、ADOデン・ハーグには"老獪な三銃士"と呼ばれる3トップがいる。33歳のルベン・スハーケン、32歳のエドワルド・ドゥプラン、そして28歳のハーフナー・マイクだ。チームの主軸を担っているのが彼ら3人だが、第2節のトゥウェンテ戦以来、ずっと勝ち星から遠ざかっていた。そうして迎えた第11節、優勝候補の一角――フェイエノールトをホームに迎えることになった。

オランダでゴールを量産しているハーフナー・マイクオランダでゴールを量産しているハーフナー・マイク 立ち上がりからデン・ハーグは、ハーフナーめがけてクロスを入れ続けた。開始2分の胸トラップからのボレーシュートはニアに外れ、31分の味方の折り返しからのボレーシュートも数センチずれてゴールを割れず、さらに後半開始早々の長いリーチを生かしたボレーシュートもバーを直撃......。結局、この日のハーフナーはフェイエノールトのゴールをこじ開けることはできなかった。ただ、両チームを通じてもっとも脅威を感じさせるプレーを披露し、1−0の勝利に大きく貢献したのは事実である。

 アディショナルタイムに入る目前の90分、ハーフナーは自分が交代すると勘違いしてベンチに歩き出すと、スタンドを埋めたデン・ハーグ・サポーターは総立ちとなってスタンディングオベーションを贈った。このときに見せたハーフナーの満面の笑みは、充実感に満ち溢れていた。

 フェイエノールトに勝ったことであふれ出たアドレナリンは、試合が終わって30分以上過ぎてもハーフナーの身体から引かなかった。取材陣の前に現れた彼は、拳を握ってガッツポーズしながら、「良かったです」と言って笑った。

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