ミラン復調。またも短時間出場の本田圭佑を褒める指揮官
"到達試験"とは高校最後の大事な試験のことだ。イタリアではこの試験に合格しなければ、高校を卒業することはできない。つまり大学に入学したり就職したりという、大きな夢に向けて羽ばたくための大事なテストだ。それが転じて、目標にたどり着く前の最後の試練をイタリアでは"到達試験"と呼ぶ。特にスポーツの世界ではよく使われる表現だ。ある選手、もしくはあるチームが、その結果次第で目標にたどり着けるかどうかを占う大事な一戦も、この名で呼ばれる。
2連勝した後のアウェーでのラツィオ戦はまさにミランにとっての"到達試験"だった。で、その結果は? ミランは3-1で勝利し、連勝の記録を伸ばした。それもこれまでのホーム戦でたった1失点しかしていなかったラツィオから3点も奪っての堂々の勝利である。
ラツィオ戦の後半36分から出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) ミランは敵地オリンピコですばらしいプレーを見せた。90分間リズムを崩さず、集中力を切らさず、これまでの最大の懸念材料だった守備も一貫して安定していた。
4試合前から採用した4-3-3のシステムが、ここにきてうまく定着し、機能し始めたようだ。スタメンもここ4試合で11人中10人は同じメンバーだ。
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