本田圭佑はターンオーバーで欠場。ミラニスタの怒りの矛先は? (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

「僕たちは確かに前半のアプローチを間違えた。でも失点はボールが壁に当たって方向を変えるという不運から生まれたものであって、実際ジェノアにひどく苦しめられたわけではない。それに後半は明らかに我々の方が優位なプレーをしていた。ただゴールをモノにできなかっただけだ。僕たちは次回の試合に向けて、この後半からスタートしなければいけない。今日のミランは負けに値するチームではなかったよ。ミステル(監督)はこの敗戦を非常に残念がっていた。我々は後半のようなプレーを90分間続ける必要がある」

 困惑はミラニスタも同じである。みなこの敗戦の説明を求めている。SNSを通しては、チームに対する不信やミハイロビッチの手腕への疑問もあがり始めている。ほんの数ヵ月前にスタートした新プロジェクトにジャッジを下すのはまだ早すぎるような気がするが、ミラニスタたちは昔からのライバルの成功や、その他のチームのサプライズ的活躍を、ただただ指をくわえて眺めるしかないことに、すでに我慢できなくなっている。

 しかしチームを助けたいと思うなら、非難は逆効果だ。今度の日曜日、ミランがサンシーロに迎え撃つのはナポリ。ナポリは現在ミランと同じ順位ではあるが、先日は現チャンピオンのユベントスを破っており、ひと足先にチームのしっかりとしたアイデンティティーを確立したように思える。

 ナポリを破ることはミランにとって難しい課題だが、ジェノア戦の後半で見せたようなプレーを続けることができれば不可能ではない。来週のこのコラムではぜひ皆さんにいい結果を報告したいと思う。Forza Milan!

オフィシャル誌編集長のミラン便り>

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