CL開幕。10シーズンぶりに日本人選手出場はゼロ (4ページ目)

  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 もう一つの世界最高峰の戦いであるW杯では、98年フランス大会が初出場。01~02シーズンの翌年には、日韓共催W杯が控えていた。チャンピオンズリーガーの出現は、個人の力を世界に示す意味でも、また、団体と個人のバランスを保つ意味でも、待ち望まれていた。世界に知られた顔が代表チームに何人いるか。その数が多いほど箔がつく。存在感は高まるのだ。

 可能性が高いと思われていたのは小野だった。スタメンに近い選手として扱われていたからだが、「初」の栄誉を手にしたのは稲本だった。グループリーグ第2節、対シャルケ04戦。稲本は右のサイドバックとして、その後半の途中から出場した。小野の出場はその翌週。対バイエルンとのホーム戦に後半、途中出場を果たした。振り返れば快挙である。当時の彼らが備えていたような勢いを持つ若手は、いま見あたらない。

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 上記の記事で示した懸念が現実のものとなってしまった今、日本のサッカーファンが望むのは、今季、欧州の各クラブに所属する日本人選手が活躍して、所属チームの順位をCL出場ラインにまで引き上げてくれること。そんな期待に応え、来季のCLの舞台に立つ選手ははたして何人いるだろうか。

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