武藤嘉紀インパクト残せず。「競り合いくらいしかなかった」
武藤嘉紀(マインツ)のブンデスリーガ初戦は、デビューしただけで終わってしまった。リーグ開幕節インゴルシュタット戦の78分、1点ビハインドの状況でシュミット監督に呼ばれると2枚目の交代カードとしてブンデスリーガのピッチに初めて足を踏み入れた。しかしチームは追いつくことができず、結果は0-1。昇格組のインゴルシュタットにブンデス1部初勝利を献上し、リーグ戦黒星スタートとなった。
インゴルシュタット戦でブンデスリーガにデビューした武藤嘉紀(マインツ) 12分間のプレイになった武藤だが、インパクトを残すことはできなかった。ボールに関与したのはわずかに2回で、シュートはなし。追いかけるチームは有効な攻め手を見出せず、武藤のもとに入ってくるのはロングボールばかりという展開だった。
もちろん、短いながらも出場機会を得られたことはポジティブに捉えるべきだろう。だが試合後、「今日は競り合いくらいしかなかったので、もっと確かめたいことはありましたけど......」と振り返ったように、この試合ではドリブルや裏への抜け出しといった自分のストロングポイントを試す機会はなかなか訪れなかった。
その初プレイは可能性を感じさせた。左サイド中央付近のライン際で体を入れてボールをキープすると、そのままドリブルを開始。1人をかわしてスピードに乗り、さらに前を目指したが、DFがカバーに入りボールをタッチラインに出されてしまった。
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