ドルトムントがドイツ杯決勝へ。失点に絡むも香川真司に手応え (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「失点につながったのが自分からだっていうのはすごく悔しかったですけど、ただ逆に言えば、あそこで前を向けることができたらスペースがあった。その精度を自分が高められなかったのはすごく悔しいですけど、ああいうシーンが増えてくるかなと思った。失点はしましたけど、ああいうのがあればもっとチャンスになるなと思っていたので、我慢強くその後もやるようにしました」

 1-1で折り返し、決定機を迎えぬまま香川が後半24分に退くと、ドルトムントは5分後、同点に追いついた。香川はその時間帯から勝利を確信し始めたという。

「1点目を取ったあと、相手も攻め手がなくなっていましたし、(途中出場のFW)ロッベンも交代したから、そういう意味ではこっちにもチャンスも増えてきていた。こっちのムードかな、というのはありました」

 見事に決勝進出を決めたドルトムント。期するのは当然、優勝だ。香川も語る。

「(クロップの)最後、どうしても優勝して、良い形で全てが終わるという流れが良いと思っています」

 クロップとドルトムントに残された時間はもう長くない。

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