高評価にも気を引き締める香川真司。「ミス多かった」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Watanabe Koji

 2月20日に行なわれたシュツットガルト対ドルトムントの一戦は3-2でドルトムントが勝利を収めた。ビルト紙は2、ドルトムントの地元紙ルールナッハリヒテンは2.5(採点は1~6で、最高点は1)。この日2アシストの活躍を見せた香川真司に、メディアはこの試合での最高評価を与えた。チームはこれで今季初の3連勝、暫定ながら10位に浮上した。しかもこの3連勝は、香川が先発に返り咲いたのと同時に始まったものだ。

シュツットガルト戦に出場、2アシストの香川真司シュツットガルト戦に出場、2アシストの香川真司 だが、何もかもがうまく行き始めた......というわけではないのが、難しいところだ。

「勝ったのがよかったと思います。ミスも後半多かったですし、すごく難しいゲームだったのですが......。勝ちきれたことはとりあえずよかったと思います」
 
 香川はこの3試合のうちで最も厳しい表情を見せた。

 先制点は25分だった。DFシュメルツァーからロングパスを受けたMFロイスがゴール前にドリブルで入る。ディフェンダーに寄せられながら出した横パスを香川が受ける。目の前のディフェンダーをかわそうとしたトラップは前に流れたが、香川自身が追いつく前にFWオーバメヤンが走り込みゴールを決めた。

「ちょっと自分でかわしてと思ったんですけど、でもオバがちょうど走り込んでましたし、トラップもちょっと長かったので、良かったと思います」

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る