CLレアル戦に切り替えた内田篤人。「対面はロナウド」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by picture alliance/AFLO

「(前に)行こうとは思っていましたけど、相手もメンバーを変えましたし。前半みたいにうまくは(いかない)......。まあディフェンスもしっかりやらなきゃなと思ってましたけど」

 とはいえ前半、シャルケの右サイドは攻守両面において内田の完勝だった(内田は右MF)。これに関しても長谷部と内田の意見は同じだった。

「前半なんかは特にうちの左サイドは完全に抑えられていた。完璧に抑えられてたし、攻撃のところでも裏を結構やられていたので、やってていやだな、というのはありました。後半、選手が代わって少し盛り返したかなというのはありましたけど」(長谷部)

「前半は特にはまったというか。(フランクフルトの)左の前の選手が乾じゃなかったので、ディフェンシブの選手かなと思ったけど、足もそんな速くなかったし」(内田)

 攻撃的な乾が対面でプレイしたほうが守備に追われていたはずだ、と言う。

 シャルケにしてみれば、主導権を握りながらやられた痛恨の一戦になった。だが、第12節ボルフスブルク戦(11月22日)で3バックを始めてから、攻撃面でのその意図が初めて見えた試合でもあった。

 印象的だったのが前半9分。自陣やや左サイドからのロングパスに内田が走り出すと、中央の高い位置で追いつき、そのままドリブルで上がっていった。ペナルティエリア直前で選択した横パスは相手CBにクリアされ、得点には結びつかなかったが、スピードとタイミングが生かされたシーンだった。

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