2014.09.17

CL快勝。欧州を牽引するチームに成長したドルトムント

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)初戦、ドルトムントがアーセナルに2−0で快勝した。先週末、復帰戦で即ゴールを決めた香川真司だったが、この日は出番なし。そのフライブルク戦で傷めたと見られる右足の状態を考慮して温存されたようだが、「大丈夫です」と、一言だけ残していった。

 香川自身、「このために戻って来た」というCL。前回ドルトムントにいた2011~2012シーズン、CLのグループステージで香川が唯一得点した相手がアーセナルだっただけに因縁めいたものも感じさせのだが、再現はならなかった。

アーセナル戦で先制ゴールをあげたインモービレ(ドルトムント) 試合は立ち上がりから、ドルトムントが”らしい”サッカーで試合を支配した。前線からの迫力あるプレッシャー、積極的で速い攻撃でアーセナルを圧倒した。シュート数も24対4と、90分間を通してドルトムントのペースで進めることができた。

 この日2トップを形成したインモービレとオーバメヤンが足でかき回し、2列目からミキタリアンが彼らを操るパスだけでなく、強烈なミドルシュートを放つ。グロスクロイツは攻守のバランスを取りつつも、機を見てゴール前に入り得点を狙った。

 一方で主力不在を感じさせる試合でもあった。ケールとベンダーのダブルボランチではボールがおさまらないため、試合が落ち着かない。長期離脱中で復帰間近と言われるギュンドアン、もしくはサヒンといった選手がここいれば、もう少し違ったものになっただろう。この日はヨイッチもベンチに控えていたが、それよりは守備的なダブルボランチを選択したのは、相手の攻撃力を考慮してのことであろう。つまり、まだ強豪相手には通用しないという判断だ。