2014.08.28

本田圭佑が今季、ミランの主役になる可能性

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari
  • 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2014~2015(1)

 あと数日で開幕する2014~15シーズンは、本田圭佑のイタリアでの本当の1年目になると言ってもいいだろう。

 少し前(23日)、ミランはTIMカップを戦った。毎夏恒例の、3チーム総当りのプレシーズンマッチで、今年はミラン、ユベントス、サッスォーロの間で行なわれた。1試合は45分で、本田は2試合に出場し、90分間フルにプレイした。

TIMカップでゴールを喜ぶ本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 対ユベントス戦ではゴールを決め、サッスォーロ戦ではエル・シャーラウィーにアシストしてミランの2ゴール目をマークした。この2試合ともで本田の出来は非常に良く、チームの勝利に大きく貢献、その豊かな才能を垣間見せた。大活躍の本田はこの大会のMVPに選出された。授賞式で、本田はいつも通りのポーカーフェイスでクールさを装っていたが、その顔は(たぶん彼の意に反して)喜びと誇りに満ちていた。この表情を見ながら私は思った。本田の新シーズンの物語はここからスタートするのが正しい、と――。

 失望のほうが多かったブラジルW杯の後、短いバカンスを経て、本田はフィリッポ・インザーギが率いる新生ミランに合流した。合流してまずはすぐにミラノを遠く離れてのアメリカでのトーナメントに参加。この大会で残念ながらミランは1勝もあげることはできなかったが、本田は常に大いなる闘志と、相変わらずのプロ意識を持って臨み、すぐに新監督の信頼を得た。