柿谷曜一朗デビュー。バーゼル選択は正しかった

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 柿谷曜一朗が8月2日(現地時間)、新天地バーゼルで公式戦デビューを飾った。スイス1部リーグ第3節。アウェーでのトゥーン戦で、移籍後初となるベンチ入りを果たすと、後半32分から左MFで出場し、3-2の勝利に貢献した。バーゼルはこれで開幕から3連勝。柿谷は試合後、「一歩、踏み出したとか思っていない」「早く溶け込めるよう、勝利に貢献できるように頑張る」と、語っている。

トゥーン戦の後半32分に交代出場した柿谷曜一朗トゥーン戦の後半32分に交代出場した柿谷曜一朗 2006年に16歳でJリーグデビューを果たし、すでにプロ9年目のシーズンとなった柿谷。"天才"と騒がれながら、力を出し切れなかった時期もあり、ようやくJ1で安定したパフォーマンスを発揮できるようになったのはここ3年のことだ。

実力もさることながら、07年のU-17W杯での活躍もあり、もっと早くに欧州への移籍が実現してもおかしくはなかった。だが、根っから"セレッソ愛"が強かったこと、特に13年からはセレッソのエースナンバーである背番号8を受け継いだこともあり、海外移籍まで少し時間がかかった印象がある。

 24歳は、もうすでに海外"挑戦"という言葉で片付けられる年齢ではない。若手の枠を越えており、早い段階からピッチで結果を求められる年齢だ。

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