2014.06.21

16年ぶりW杯王座へ。好調フランスが優勝候補に名乗り

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 高橋学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 どうやらサルバドールのスタジアムには魔物が棲んでいるらしい。

 6月12日のワールドカップ開幕以来、サルバドールで行なわれた試合は、いずれもあっと驚くスコアとなっている。

オランダ5-1スペイン (グループB)

ドイツ4-0ポルトガル (グループG)

 どちらもグループリーグ屈指の好カードとして注目を集めた試合。ところが、終わってみれば大差のついたワンサイドゲームである。

 そして6月20日に行なわれたサルバドールでの今大会3試合目もまた、思わぬ大差で決着がついた。

フランス5-2スイス(グループE)

レアル・マドリード所属のFWベンゼマら、タレントがそろうフランス代表 いずれも初戦に勝利したチーム同士の対戦とあって、グループEの首位決定戦と見られた試合は、意外な大差でフランスの圧勝に終わった。

「試合の入りは悪くなかった。先制されるまでは(初戦の)エクアドル戦よりもよかった」

 スイス代表を率いるオットマール・ヒッツフェルト監督がそう振り返ったように、試合序盤、先に流れをつかんだのはスイスのほうだった。しっかりとボールをつないで攻撃を組み立て、押し気味に試合を進めていた。

 ところが、17分、フランスがコーナーキックからFWジルーのヘディングシュートで先制すると、試合は一気にフランスの圧勝へ向かって動き出した。

 先制点からわずか1分後の18分、スイスのMFベーラミが不用意なバックパスをFWベンゼマに奪われると、最後はMFマテュイディに決められて2-0。その後、スイスはリズムを取り戻し、立て続けに決定機を作り出したが、これを決められずにいると、逆に40分、カウンターからMFヴァルビュエナに決められて3-0。後半に入り、フランスがさらに2点を加え、スコアは一時5-0にまで広がった。

 終盤、スイスが2点を返したものの、勝負の大勢には影響なく、フランスが悠々の逃げ切りである。