A・マドリードCL決勝へ。モウリーニョを追い込んだシメオネの豪腕 (4ページ目)
シメオネはそれでも引いて守らなかった。チェルシーのボールホルダーに、高い位置から積極的にプレッシャーを掛けにいった。そして後半27分、決定的とも言うべき3点目をもぎ取ることに成功。チェルシーの息の根を止めた。
モウリーニョが大舞台で喫してきた敗戦の中で、これは最も哀れで救いのない屈辱的なものと言えた。自慢の臨機応変さはどこヘやら。そのお株をシメオネに奪われるような負け方だった。
モウリーニョが苦手とするものを見てしまった試合。シメオネという存在は、今後、モウリーニョにとっていっそう嫌な存在になるのではないか。次なる直接対決が、早くも待ち遠しく感じられた。
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