新ユニフォーム姿を披露。本田圭佑の来季はすでに始まっている
オフィシャル誌編集長のミラン便り(17)
伝統の一戦、ミラノダービーでミランが勝利した。永遠のライバル、インテル相手に重要な勝利をあげ、ミラニスタたちも大喜びだ。
もちろん本田圭佑もチームメイトと共にこの勝利を祝ったが、どこかに苦い思いの残る試合ではあったろう。セードルフ監督は、本田を最後までベンチに残したままで、結局本田はダービーの空気は吸ったものの、そこでプレイすることはかなわなかったのだ。インテルの長友佑都(90分間フル出場)との直接対決も実現はしなかった。
(左から)エル・シャーラウィ、デ・ヨング、本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) ダービーを控えた先週、ミラネッロでの本田はとても落ち着いた様子だった。足首のケガで2週間ストップしたものの、その後の重要なローマ戦で復帰したことで、今回のダービーでもプレイするものと思われていた。しかしセードルフの決断は予想とは異なった。テレビの前で時差も乗り越え待っていた日本のファンはもちろん、史上初のダービーでの日本人対決を見ようとわざわざイタリアまで足を運んだサポーターもかなりがっかりしただろう。
この日、サン・シーロのスタンドには多くの日本人の姿が見られた。もちろんミランだけでなく、インテルのユニホームを着たサポーターも大勢いて、日本人を二分したダービー対決は現地メディアの格好の取材ネタにもなっていた。本田と長友もこの試合の前の週は会いもしなければ、電話もしなかったようで、重要な一戦に向けて集中し準備していたのだが......。
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