内田篤人、無念。レアル大勝が証明したシャルケとの圧倒的な実力差
チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグ。とてもサッカーとは思えない1-6という大差で、シャルケはレアル・マドリードに敗れた。決勝トーナメントに出場した16チームの中でもトップクラスの実力があり、しかも調子を上げてきているレアルと、16チーム中、下から数えたほうが早そうなシャルケの対戦は、試合前から勝負の行方を議論する雰囲気すらなかった。
シャルケ戦で先制ゴールをあげたベンゼマ(左)と2点目を決めたベイル 試合前日にはシャビ・アロンソがシャルケについて「CLの経験があるチーム。経験豊富な選手がいる」と語っているが、例えはバルセロナやバイエルンのことをそうは表現しないだろう。その点、アンチェロッティ監督は「飛び抜けたチームではないが堅実」と率直だった。
一方、かつてレアルでプレイしたことがあるシャルケのエース、フンテラールは「マドリードが優勝候補で優位」と語っている。「我々は優勝候補ではなく、レアルとの対戦に喜びを感じるのが普通。サンチャゴベルナベウでプレイすることを望んでいる選手は多い」と、率直だった。ケラー監督も「勝利を期待する」と言いながら、「小さな奇跡を起こす。ユニフォーム交換をする場ではない」と、むしろ勝つことの難しさをにじませてしまった。
むしろシャルケには、レアルをホームに迎えることでお祭りムードさえ漂っていた。かつてこの両チームに所属し、現在はカタールのアルサッドでプレイするラウルは「この両チームでプレイしたいと思ったけれど、どちらかでプレイするのは難しいから応援する」と、公式サイトにエールを送った。
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