2013.12.18

王者スペイン、2位NGの厳しいグループリーグ事情

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi
  • photo by GettyImages

 12月6日、ブラジルW杯の抽選が行なわれ、スペインはオランダ、チリ、オーストラリアと同じBグループに入った。大会2連覇を狙う無敵艦隊がグループリーグで課された使命は1位突破以外にない。

 組み合わせが発表されると、スペイン代表キャプテンであるカシージャスは会見で、「抽選の仕組みに関してはわからないところがある。方法には不満がある」と、抽選方法の不透明さを口にした。前回南アフリカ大会の決勝カードであるスペイン対オランダが初戦に行なわれること、同じく前回大会のグループリーグで苦戦を強いられた南米の成長株チリと早い段階で対戦することから、守護神の脳裏に苦い思い出が蘇ったのだろう。

グループリーグの組分けに不満を漏らしたスペイン代表GKイケル・カシージャス スペイン国内では、プラティニがUEFA会長に就任して以降、UEFAに対する不信感が渦巻いている。フランスに対して有利な出来事(南アフリカW杯プレイオフ、アイルランド戦でのアンリのハンドの疑いがあるプレイから生まれた決勝点や、今回のプレイオフ、ウクライナ戦でのベンゼマのオフサイドの疑いがあるゴール)が続き、またチャンピオンズリーグでもスペインのクラブへの不利な裁定が起きているからだ。そんなUEFAに対する不信がめぐりめぐって、今回の抽選方法に関してもFIFAが何らかの操作をしていると考えている者が少なくないのだ。

 今でもマラガやレアル・マドリード、アトレティコ・マドリードのホームゲームでは"反プラティニ"コールが起こるほど。そんなUEFAに対する不信がめぐりめぐって、今回の抽選方法に関してもFIFAが何らかの操作をしていると考えている者が少なくないのだ。

 実際、スペインの全国紙マルカのHPは、Youtubeに上がった抽選が操作された可能性があるという映像を転載し、議論を呼びかけた(女性司会者が隠すことなくすぐさまカードを見せているのに対し、男性司会者はカード発表前にテーブルの下に隠していること、男性司会者が見せたカードにはカプセルに入っていたことを証明するはずの丸まりが全くないことを指摘している)。