シーズン開幕前から話題独占のバイエルン。ドイツ各チームの新戦力は? (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Royokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

 昨季3位のレバークーゼンからは主力3人が去った。DFカルバハルはレアル・マドリードへ戻り、ドイツ代表FWシュールレはチェルシーへ完全移籍。DFカドレツもトルコのフェネルバフチェへと移っている。一方でハンブブルクからFWソン・フンミンを、セビージャのCBスバヒッチを獲得するなど、着実な補強という印象がある。

 昨季4位のシャルケには目立った動きがない。ドルトムントからCBサンタナを補強したほかは、マインツからFWのショライを獲得したくらい。一方で、負傷のためほとんどチャンスのなかったMFアフェライはバルセロナへ戻った。昨季とほぼ変わらぬメンバーと監督で、チャンピオンズリーグをプレイオフから戦うのは、少々厳しいかもしれない。

 その他で補強に積極的なのはシュツットガルトだ。DFではハノーファーからコンスタンチンラウシュ、レバークーゼンからシュバーブを獲得。酒井高徳の定位置だった右SBも今季は競争が生まれそうだ。また、ブレーメンはインテルからCBディローラを獲得。U‐21欧州選手権で大会ベストイレブンにも選出された逸材には、昨季リーグワースト2位の66失点をしたチームの守備立て直しの期待がかかる。

 バイエルンに話題を奪われっぱなしの他のチームだが、そのまま独走を許せばリーグ戦の面白さは半減する。上位を脅かすチームに期待をしたい。

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