2013.05.26

3度目の正直でCL制覇。バイエルンに黄金時代到来の予感

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 バイエルンが「3度目の正直」で、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制した。

 バイエルンは過去3年で2度も決勝に進出しながら、いずれも惜敗。特に昨年は地元ミュンヘンで決勝が開催され、圧倒的優位の状況にありながら、PK戦の末にチェルシーに敗れていた。バイエルンの選手にとっては、ようやくの思いは強いだろう。

 とりわけ、誰よりホッと胸をなでおろしているのは、FWアリエン・ロッベンではないだろうか。

12年ぶり5回目の王座に輝いたバイエルン。リーグ優勝に続きふたつ目のタイトルを獲得した 昨年の決勝で、ロッベンは延長で痛恨のPK失敗。決勝点を決める絶好のチャンスをフイにし、いわば、戦犯扱いとなっていたからである。

 そんなロッベンに、バイエルン監督のユップ・ハインケスは決勝前日の公式練習でこんな言葉をかけたという。

「君はいい状態にあるのだから、きっといい結果が出せる」

 今年の決勝でも、ロッベンは前半から何度かGKと1対1になるチャンスがありながら、ことごとくGKに防がれていた。またしてもロッベンがブレーキになるのか。そんな雰囲気が漂うなかで試合は進んでいた。