2013.04.18

【ドイツ】長谷部誠が語った「今のバイエルンと戦えることの幸せ」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

ドイツ杯バイエルン・ミュンヘン戦に先発フル出場した長谷部誠(ボルフスブルク) 4月16日に行なわれたドイツ杯準決勝。バイエルン・ミュンヘンはボルフスブルクを6対1という大差で下し、決勝へ駒を進めた。

 すでにリーグ戦では優勝を決め、チャンピオンズリーグ、そしてこのドイツ杯と合わせた3冠を視野に入れているバイエルン。リーグ戦の勝ち点数では昨季ドルトムントが作った81の記録を抜きそうな勢いで、シーズンを通してわずかに1敗しかしておらず、ボルフスブルクは2連敗を喫していた。シーズン終盤での王者との一発勝負を、ボルフスブルクの長谷部誠はどのような気持ちで迎えたのか。

「リーグ戦があって、中2日での試合だったので、そんなに時間がなくてほとんど練習ができていなかった。そういう中で監督も、リーグ戦が終わってからバイエルン戦のことを考えると言っていた」

 先週末に行なわれたリーグ戦よりも、選手たちの気持ちはともすればこの試合に向きがちだった。指揮官はそれをコントロールしながらチームをまとめていた、というわけだ。

「でもベルリンの決勝の舞台に立ちたいとみんなで話していた。まあ、残念です」
 
 ここまで勝ち抜いてきた者同士の対決にもかかわらず、バイエルンはボルフスブルクを6-1という大差で下した。90分間にわたり、バイエルンに隙は見当たらなかった。しかもリベリー、アラバ、ボアテングら、主力は出場していない。ピッチでも長谷部はそれを実感したという。

「はっきり言ってバイエルンが100パーセントできたかというと、ちょっとクエスチョンマークがつくような感じでした。この間のユーベとの試合(チャンピオンズリーグ)とかを見ていても、もっといいゲームをしていた。今年はちょっとバイエルンがドイツでは抜けていますね」

 リーグ戦の敗戦とは、長谷部の様子自体もちょっと違った。ピリピリした空気は全くなく、あまりの完敗にさばさばとしているようでもある。