【イングランド】「生活優先」。リーグの「顔」がツイッター閉鎖

  • 藤井重隆●文 text by Fujii Shigetaka

 元イングランド代表FWのガリー・リネカー(52)が18日、突如ツイッターを閉鎖した。「一身上の理由でやめる。みんなありがとう」と書き残し、英メディアに対し「ツイッターに多くの時間を割きすぎた。今後はSNSなしで生活する」と話した。

 英BBCのプレミアリーグ・ハイライト番組で司会を務める国民的英雄のリネカーは、ちょうど1年前にツイッターを始め、130万人ものフォロワーを獲得。過去1年でほぼ毎日更新したツイート数は約8000回にものぼった。

 リネカーは、イングランド代表として唯一W杯(1986年メキシコ大会)で得点王に輝いた選手であり、W杯本大会通算10得点。また、代表通算48得点は歴代2位。現役15年間で警告や退場を一度も受けなかったことで、90年にはFIFAからフェアプレイ賞を受賞した。

 リネカーだけでなく、現在プレミアリーグで得点ランク首位を走るマンチェスター・ユナイテッドのFWロビン・ファン・ペルシーもツイッターを閉鎖。同選手は昨夏にアーセナルからマンUへ移籍したことでアカウントが炎上し更新が滞っていた。

 近年、SNSはサッカー界でも大きな力を持つようになり、選手が審判や協会を批判しようものなら処罰を科されるほど。そんな中、リネカーやファン・ペルシーというリーグの「顔」が相次いでSNSをやめたことが、選手のSNSばなれに影響を与えるかもしれない。

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