【イングランド】復帰間近の宮市亮。今季のキーワードは「チャレンジ」

  • 鈴木英寿●取材・文 text by Suzuki Hidetoshi
  • photo by Getty Images

苦しかったリハビリを振り返る宮市亮。希代のスピードスターが間もなく復活する苦しかったリハビリを振り返る宮市亮。希代のスピードスターが間もなく復活する 宮市亮の復帰が迫っている。

 ウィガン・アスレティックは11月12日、同クラブ公式サイトで宮市が練習に復帰したことを報じた。先月より足の付け根を痛めていたが、早ければ11月17日のリバプール戦(アウェー)でベンチ入りする可能性も出てきている。

 しばらくリハビリに追われていた宮市は、公式サイトに「ここ数週間は厳しい時期が続いた。何としてでもピッチに戻って練習に合流したかったが、痛みが引かなかった」と苦渋のコメントを残していた。宮市にとって、精神面でも辛い時期だったに違いない。しかしウィガンでの新生活を、宮市はこう語る。

「毎日が充実しています。チームメイトもスタッフも、とてもフレンドリーだし、チームに早く溶け込めました。このクラブには感謝しています」

 ウィガンはマンチェスターから電車で40分ほどの、人口8万人の田舎町だ。同じプレミアリーグでも、昨シーズンまで所属していたアーセナルや、ウィガン近郊のマンチェスター・ユナイテッドといったビッグクラブの練習場とは、施設面でもセキュリティ面でも雲泥の差がある。しかし、住宅街の一角にあり、牧歌的な雰囲気の漂う練習場で宮市は、充実した日々を送っているようだ。

 所属するウィガンは現在、プレミアリーグ14位に位置している。ウィガンのデイビッド・ウィーラン会長は今季の目標を「10位以内」と掲げており、10月27日のウェストハム戦を2-1で勝利したり、11月3日のトッテナム戦もアウェーで1-0の金星を稼ぐなど、その目標は実現不可能でもないといえる。

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