【スペイン】『キャプテン翼』の高橋陽一氏が訪問した2部のクラブが、日本人獲得を検討

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko

『キャプテン翼』の原作者、高橋陽一氏が、バルセロナから20キロほどの距離にあるサバデル市を訪れたことが、スペインの地元紙やテレビでも取り上げられた。

 スペインリーグ2部のサバデルFCを訪れることが今回の目的で、高橋氏は、ホームスタジアムのノバ・クレウ・アルタに設置された二枚の巨大パネルにキャラクターを描いた。また、高橋氏の描いたこのパネルが一般公開されることも話題になっている。サバデルは今年から日本人投資家グループが最大株主になり、その投資家のひとりが高橋氏の友人だった縁から、今回のサバデル訪問が実現する運びになったという。

 サバデルのジョアン・ソテラス会長は、「高橋氏の訪問により、サバデルのアジアでの知名度が上がることを願っている」と話し、日本人選手の獲得を真剣に考えていることも公言した。ちなみに、タレントの薬丸裕英氏の次男、隼人さんが、現在サバデルのユースに所属している。

 記者会見には、多くのスペインのマスコミが集まり、高橋氏も「バルセロナやマドリードではないのに、こんなに多くのマスコミが集まってくるなんて」と驚いた様子を隠さなかった。

 スペインでも人気があり、アニメが放映されている『キャプテン翼』の内容についての質問も飛び、将来的に作品中で「グアルディオラを監督としてベンチに置く日が来るか?」と聞かれた高橋氏は、「想像はしていますが、モウリーニョのことも考えますよ」と答え、周囲の笑いを誘った。また、「日本では2部の試合は見られないが、1部の試合は見ることができる。まず、目標として1部昇格を達成してください」とサバデルにエールを送った。

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