2012.10.25

【イングランド】マンU逆転勝利。香川真司「自ら交代は言いたくなかった」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

チャンピオンズリーグ、ブラガ戦に先発、前半で退いた香川  どんな時も丁寧に取材に応じる香川真司だが、チャンピオンズリーグ、ブラガ(ポルトガル)戦後は少々様子が違った。早く取材を切り上げたい様子をあからさまに見せ、言葉少なだ。試合中に負傷した左膝を少し引きずりながらミックスゾーンを立ち去った。おそらく膝の状態も良くないのだろう。また、自分のプレイにも全く納得いかなかったに違いない。普段の態度とのギャップから、苦しい状況がひしひしと伝わる。
 
 この日は移籍後初めて、4-4-2の左MFで先発出場した。これまでの定位置は基本的には4-2-3-1の2列目中央。代表戦直前のニューカッスル戦ではクレバリーの代役として右MFで出場してはいるが、このポジションは初めてだ。2トップはファン・ペルシーとエルナンデスが組み、ルーニーがトップ下に入った。

 カウンターでシンプルに攻撃してくるブラガが2分に早くも先制した。CKからスローインを得ると、マークについたビュットナーがあっさり振り切られ、そのままクロスを入れられ、中央でアランが頭で合わせネットを揺らした。

 マンUは中盤でボールキープすることでチャンスを生み出そうとするが、例によってその事自体に慣れていない印象を受ける。10分過ぎからは、香川が最終ライン近くまで引いてボールを引き出しリズムを作り、徐々にゴールに迫るようにはなる。

 だが、20分にはまたも左サイドを突破され、今度はキャリックが対応しきれず、再びアランにクロスを押し込まれた。ホームで0-2、だがこれを「まさかの状況」とも言えないのが今季のマンUだ。

 その5分後、ようやく反撃のゴールが生まれる。左サイドでファ・ンペルシーが相手と競りあった末のこぼれ球を香川が拾い、ゴール方向へ短くドリブル。ゴール前のエルナンデスの姿を確認すると右足でループをかけたクロスを送り、エルナンデスが頭で押し込んだ。