【ドイツ】モンペリエ戦フル出場、新たな困難と戦う内田篤人 (2ページ目)
それでも毎試合出場とはいかないのが現実だ。「普通にやります」という言葉は、決してすっきりした表情で発せられているわけではない。どうにかこの状況を理解しながら、その上でパフォーマンスを発揮しようと思っているように見えた。
モンペリエ戦は、内田にとって2シーズン前の準決勝、マンチェスター・ユナイテッド戦以来のチャンピオンズリーグの舞台だった。
「ガチって感じ。やるほうも見てるほうも本腰入れるっていうか」
内田は楽しそうに躍動した。右サイドのコンビネーションも良く、ヘーガーとのパス交換から前線に上がりクロスを挙げたり、一方で最終ラインの一員として守ったり、リズムよくプレイしていた。だが、皮肉なことに前半26分の先制点は内田の目の前からやられてしまう。
「考えちゃった。パスかな、シュート打つかな、打たないかなと考えてたら、そのぶん(対応が遅れて)よいしょってなっちゃった」
味方には内田の対応が悪かったというよりも相手のシュートが良かったと言われたという。
「ハーフタイムに慰められちゃった。落ち込んでるように見えたのかな。でもディフェンダーとしてはあれを止めないと」
その後シャルケは2-1と逆転。だが、どうにか勝って終わるかと思われた90分にカウンターから失点する。右サイドを崩され、最後は内田の股を抜かれてのシュートだった。
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