【ドイツ】モンペリエ戦フル出場、新たな困難と戦う内田篤人
チャンピオンズリーグ、モンペリエ戦に先発フル出場した内田(シャルケ) 今季、内田篤人(シャルケ)の口から頻繁に聞かされる言葉がある。
「まあ、普通にやりますよ」
たいていは出場機会の少なさを指摘されたときに発せられる。
「監督もオレのことを分かっているし、去年までとは立場が違うし」
自分は新参者でもなければ、昨季のような不調というわけでもない。出場機会は少ない(リーグ戦は6戦中3戦に出場、チャンピオンズリーグは第2節モンペリエ戦に初出場)が、指揮官からは一定の評価を受けている。だから、出場機会を増やすために必死にアピールするのではなく、いつもの練習をいつものように頑張るだけだ......そんなニュアンスが込められているように聞こえた。
2006年にプロ入りしてから、内田は常に試合に出続けて来た選手だ。クラブだけでなく、時には世代別代表やフル代表との掛け持ちをしながらやってきた。 シャルケ入団当初の数試合を除くと、長期的に試合に出られなかったのは昨季が初めてだった。アジアカップなどの代表戦を含めて試合に出すぎていることから特別に休みが与えられたのはいいが、そこからコンディション調整が出遅れ、その後太ももを負傷。なかなかリーグの進行と内田のペースが噛み合わなかった。
だが昨季も終盤になるとコンスタントに試合に出場するようになる。それを受けての今季はプレシーズンから、シャルケの全ての日程をこなしてきた。時折りチームメイトと楽しそうに絡んでいる動画や写真がクラブからも流れてくるが、すっかりシャルケのメンバーとして定着した。「友達ができました」と、MFドラクスラーを我々に紹介したりするなど表情は明るく、自信を持って3シーズン目に臨んでいることがうかがえた。
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