【イングランド】リバプールの逆襲が始まるこれだけの理由 (2ページ目)
まちがった補強にこれほど無駄金を使っていなければ、リバプールは選手年俸をもっと高くできたかもしれない。ファンの興味を5分間つかむだけのビッグネームの獲得をあきらめれば順位が上昇する可能性があることは、ニューカッスルが見事に示している。
移籍市場で無駄遣いしているにもかかわらず、最近のリバプールは選手年俸でリーグ4位を維持している。問題はそのかなりの部分が、下り坂のベテラン選手に支払われていることだ。ベテラン選手はどうしても若手より金がかかるし、けがも多い。
リバプールはこの夏、ディルク・カイト、マキシ・ロドリゲス、アルベルト・アクイラーニ、ファビオ・アウレリオといったベテラン選手を放出した。これでかなりの金が浮くだろう。しかしリバプールには、高給を手にしているベテランがまだふたりいる。34歳のキャラガーと、32歳のスティーブン・ジェラードだ。サポーターの気持ちを考えれば、このふたりは他チームに売りに出せる選手ではない。しかしオーナーのジョン・ヘンリーは、彼らが早いところ引退してくれないかと心の底で思っているはずだ。
ジェラードの年俸は600万ポンド(約7億5000万円)を超えている。彼は今でもいい選手だが、ピッチで強い存在感を示すことはなくなっているし、文字どおり存在していないことも多い。ジェラードのリーグ戦出場試合数は、2010~11シーズンが21試合、昨シーズンは18試合にとどまっている。ゴール枠内に放ったシュート(セントラル・ミッドフィールダーの力を測る重要な数字だ)は、26歳をピークに減りつづけている。
2 / 4